有明海で海苔養殖にバクチャー導入
◆佐賀県の海苔養殖業者様のバクチャー活用事例
●6~9月 のり糸状体培養(牡蠣殻に付着させ、水槽で飼育)
バクチャー活用までは、
アオコなどが発生し、水が汚れるため、一か月に一回程度水換えをする。
付着物がついたり、病気にかかったときは、過酸化水素水などで薬浴をする。
毎年、付着物がついてきて、薬浴を一度はする。その薬浴で、葉体が擦れることがある。
バクチャーを使用して、
水換えなしで、付着物もなく、病気にもかからず、薬剤を使用しなくなってよく、
葉体もキレイで状態が良かったとのこと。
●10月 のり種付け(牡蠣殻についたのり糸状体をノリ網に付着)
バクチャー活用までは、
風が強いと胞子がたくさん出て、ノリ網に付着しすぎると密度が高くなり、成長が悪く、質も落ちてしまうことが多い。
沖出ししてからは間引きができないので、種付けの密度は重要である。
バクチャーを使用して、
風が強かったが、付着は多すぎず、質も良く仕上がった。
周辺業者は付着が多かったとのこと。
●届いた海苔を試食してみて
色味がバクチャー育ちの方が明らかに緑が濃い。
香りもバクチャー育ちの方が海らしい香りがしっかりとする。
食べ比べてみると、口に入れた瞬間はどちらも海苔の風味で入れた瞬間はわかりにくいが、
バクチャー育ちの方が後味の旨味や複雑な風味の味の余韻が豊かで楽しめる。